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うまくならなくてもいい

狭いところを自転車で通るのが、ものすごくヘタで、よく人にぶつかりそうになる。ポールが数本立っている障害物があると、それだけで「こわっ、降りちゃお」となる。それはおそらく、私が北海道で育ったせい。

北海道に住んでいた頃、狭い道を自転車で通った経験は、ほぼない。さらに、北海道の田舎の人は、車のとめ方も豪快だ。斜めにとめる人も多い。だって、だれにもとがめられないし。

以前父が上京した際、世田谷区の狭小住宅の半地下にとめてある車を見て、たいそう驚いていた。そりゃそうだ、まっすぐとめなくても構わないわけだから。

上手にとめるテクニックなど、求められていなかった。なので私は、この先も自転車の運転は、うまくならないだろう。いいんです、上手にならなくって。ぶつかりそうになったら、降りればいいのですから。

ムリする必要なんて、ないでしょう。できないことは、できないなりに、できるふりをせずに。自転車も、コミュニケーションも。そう心がけている。

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