スキップしてメイン コンテンツに移動

歌舞伎ビギナーとしての感想や印象などなど

7月に、とある歌舞伎を観に行くことになったのだが、チラシに書かれている説明文がわからなすぎてまいった。理解しすぎている方が書くと、わかっていてる前提で書いてしまう、という典型的な内容という印象です。理解不足の私がリライトしたほうが、よっぽどわかりやすく説明できそう、そんな感じ。

美術と古典芸能(クラシック・ミュージック含む)は、その印象が特に強いという気がします。あまり理解していない、一般の方へ理解してもらうための内容というより、わかっていることを前提としているとしか思えない。『わかるように伝える』ことを前提としていないジャンルなんでしょう。

私は広告の仕事をしているから、つい「わかりやすく、少なくてもターゲットには理解できる言葉で伝えたい」という気持ちが働いてしまいます。サービス業ですから、当たり前だと思うのですけど、ターゲットをぐぐっと絞った時やあらかじめ理解しているであろうと思われるターゲットを狙う場合は、そうとも限らないのでして。

これ、常に悩ましく思うことのひとつです。
個人的には、わかるようにわかりやすく表現するのが
いいんじゃないかなぁと思うんですけどね。

コメント

このブログの人気の投稿

住吉駅そば「丸京」さんの焼肉

所用でたまに行く、住吉駅界隈。近くには、比較的大きな都立猿江公園がある。さて、駅を出てすぐ、通りをはさんでお向かいに目立つ看板、「丸京」というものが。 最初、ここは、お弁当屋さん?それにしては、なんだかお弁当感が薄いなあと思っていた。近くへ行くと、焼肉専門の持ち帰り弁当屋さんみたいです。 値段はどうなんだろう。ごはんは家にあるし、お肉だけの持ち帰りはできるのかな。おそるおそる、お店の方へ尋ねてみた。オッケーだった、ラッキー。ためしに少量ずつ、いくつかの種類を注文してみた。 たぶん、ですが。持ち帰りのタレ付き肉の値段は、こんなところかも。すべて100gの値段。 ・ロース 430円 ・ハラミ 480円 ・カルビ 380円 ・ホルモン 380円 これを200gずつ注文すると、3340円。注文を受けて、その場でお肉を切ってたれを作って漬けてくれます。ホルモンは絶品です。これを食べたら、お店のものは、物足りない気持ちになるはず。プリプリして、とてもおいしい。私はホルモンってニガテなのですが、ここのは純粋に、生まれて初めて美味しいと思った。ここのお肉をお店で食べたら、たぶん1万円以上するんじゃないかしら。かなりお得だと思います。 ちなみに、持ち帰り弁当は、このような価格。 お弁当の持ち帰りは、男性客が多い感じ。なかには、「ごはん抜きで、肉だけで」という方もいました。そういう注文ができるのも、とても好印象。私のあとに来た男性は、私のややこしい注文も、ニコニコと待っていてくれて、私の会計が済むと「いつもの」と言うだけで、お店の方は「ああ、100gね」と、それで会話が成立していました。 安いわけではないけど、たまにこういうのも、ありですよ。お近くへいらした際は、ぜひどうぞ。 丸京 江東区住吉2ー25−1 電話 03−3846−9901 営業時間 11:00〜21:00

作家に必要なのは、健全な肉体に宿る不健全な魂。村上春樹

 これは、 「夢を観るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997年ー2009年」村上春樹(文藝春秋)の中の言葉。 ( 2011年6月に行われた最新インタビューのオリジナル収録した 文庫版は、 こちら )  97年から09年までに行われたインタビュー集。日本のほかアメリカ、中国、ドイツ、フランスなど、世界の編集者や作家から直接受けたインタビュー、およびメールでのやりとりを一冊にまとめたもの。    私だけかもしれないけど、文章にかかわる仕事をしている人であれば、とてもしっくりくる内容ばかりだと思う。書くことに至った経緯、なぜ肉体を鍛えるのか、長編を書くにあたって必要なもの、海外での生活で得たもの、など、村上春樹の本を長らく読んでいる人ほど、うんうんと頷く、そしてそういうことだったのか、とヒザを打つ内容が綴られている。  彼は、いわゆる夜の付き合いをほとんどしない。業界の人々や同業者とも、つるまない。規則正しい生活を送る。そして、カラダを鍛える(主に走ること)。それだけではなく、さらに作家に必要なものとして、「健全な肉体に宿る不健全な魂」を挙げている。それは、彼が考える、長編を書くにあたって必要な要素、という。健全な魂では、文章の中身が健全になりすぎる。不健全な魂があってこそ、心の闇を描ける、ということ、ふむふむ。  いわゆる(使いたくない言葉だが)クリエイターと言われる制作の人にとって、朝までお酒を飲んで朝帰りしたり、大勢で宴会をしたり、ということは、まあ普通だったりする。もちろん作家とはちがい、広告制作などは集団でモノづくりを行うので、そもそも別物でもあるのだが、個人的には村上春樹の考え方、私は賛同。  好きなジャズからの教訓が3つあり、小説に応用しているという。それは、リズム、ハーモニー、そしてインプロヴィゼーション(即興)。確かに、文章はリズムが大切、さらに内容が調和しているか、そして勢いでががーっと書き綴る即興性があってこそ、読者も引き込まれる。  さらにクラシックについて。翻訳について触れているインタビューでは、柴田元幸の翻訳を「バッハの音楽に似ている」と表現する。シンメトリカルというか、どこかで数学的というか。不思議な世界を生み出すけれど、とても理性的(褒め言葉)。でも彼は、物事...

靖国通りにある松岡九段ビルと建築家・内藤廣さん。

今朝は、ものすごい悪天候だった。九段下駅を出て、靖国通りをつらつらと市ヶ谷方面へ。武道館前のあたりは、いちょうのじゅうたんがとてもキレイ! お天気は悪いけど、寒すぎず、過ごしやすく、さらにキレイだなあと思いながら坂道を登りきったところのビル、松岡九段ビルが見えてきた。ここ、 建築家・内藤廣さん のオフィスがはいっているらしい。 一見、普通のビルですが、ずいぶん古くからあるものを、外装パネルで囲ってしまっているそうです。かつての姿は、こんな感じ。 昭和4年建築、当時は「松葉館」と呼ばれていたとか。設計は、横河工務所。現在、窓の位置やサイズなど、一風変わっていますよね。裏側やパネルのすき間から、かつての様子が、チラっと見えるらしいので、今度周辺を見てみようと思う。