スキップしてメイン コンテンツに移動

活版印刷の弘陽さんへ

名刺がそろそろなくなってきた。そこで、いつもお願いしているご近所の弘陽さんへ1週間ほど前に電話で追加注文をして、今週ピックアップへ。

弘陽さんのことは、ブログでも以前紹介してるのですが、とても丁寧に、そして紙の種類もいろいろセレクトしながら、面白い方法で仕上げてくれるのが、私にとってはものすごいサプライズで、いつも楽しみにしている。

弘陽さんへ行く楽しみは、仕上がった名刺がどんな仕上がりか確認することもワクワクする出来事としてあるが、もうひとつはご主人の三木さんの手がけたお仕事を見せていただくことも楽しみのひとつ。

数日前に仕上がった連絡をいただいたので、さっそく出向いてみた。

今回、仕事場にはこの大きなポスターが貼ってあった。


近くで見ると、大きなタイトルの文字が、活版らしい書体になっています。公式サイトも、見てみてください。まさに活版です。



海外展開もあるこの映画。英語バージョンのポスターも用意していて、右下にレイアウトされている英文が活版の書体になっているのですが、この写真ではわからないかも。三木さん曰く「これ、デジタルだからなあ」ということです。

あと、復刊された資生堂「花椿」紙版のほうでも、引き続きお仕事をしているそうなので、銀座でもらってこなくちゃ!見たいみたい。

職人さんのお話をうかがうのは、とっても楽しくて、ついつい長居をして、コーヒーまでごちそうになってきました。弘陽さんは、八丁堀か新富町から歩いてちょっとのところにあります。ぜひ。



有限会社 弘陽(こうよう)

住所:〒104-0043 東京都中央区湊2-7-5
電話:03-3553-1750
FAX:03-3553-1950
◎営業時間 10:00~17:00
◎定休日 土日祝
◎JR、日比谷線「八丁堀駅」および有楽町線「新富町」駅」より徒歩7分。
(日比谷線「八丁堀駅」からは銀座寄り改札口を出て、A2出口のご利用が便利です。)

コメント

このブログの人気の投稿

住吉駅そば「丸京」さんの焼肉

所用でたまに行く、住吉駅界隈。近くには、比較的大きな都立猿江公園がある。さて、駅を出てすぐ、通りをはさんでお向かいに目立つ看板、「丸京」というものが。 最初、ここは、お弁当屋さん?それにしては、なんだかお弁当感が薄いなあと思っていた。近くへ行くと、焼肉専門の持ち帰り弁当屋さんみたいです。 値段はどうなんだろう。ごはんは家にあるし、お肉だけの持ち帰りはできるのかな。おそるおそる、お店の方へ尋ねてみた。オッケーだった、ラッキー。ためしに少量ずつ、いくつかの種類を注文してみた。 たぶん、ですが。持ち帰りのタレ付き肉の値段は、こんなところかも。すべて100gの値段。 ・ロース 430円 ・ハラミ 480円 ・カルビ 380円 ・ホルモン 380円 これを200gずつ注文すると、3340円。注文を受けて、その場でお肉を切ってたれを作って漬けてくれます。ホルモンは絶品です。これを食べたら、お店のものは、物足りない気持ちになるはず。プリプリして、とてもおいしい。私はホルモンってニガテなのですが、ここのは純粋に、生まれて初めて美味しいと思った。ここのお肉をお店で食べたら、たぶん1万円以上するんじゃないかしら。かなりお得だと思います。 ちなみに、持ち帰り弁当は、このような価格。 お弁当の持ち帰りは、男性客が多い感じ。なかには、「ごはん抜きで、肉だけで」という方もいました。そういう注文ができるのも、とても好印象。私のあとに来た男性は、私のややこしい注文も、ニコニコと待っていてくれて、私の会計が済むと「いつもの」と言うだけで、お店の方は「ああ、100gね」と、それで会話が成立していました。 安いわけではないけど、たまにこういうのも、ありですよ。お近くへいらした際は、ぜひどうぞ。 丸京 江東区住吉2ー25−1 電話 03−3846−9901 営業時間 11:00〜21:00

作家に必要なのは、健全な肉体に宿る不健全な魂。村上春樹

 これは、 「夢を観るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997年ー2009年」村上春樹(文藝春秋)の中の言葉。 ( 2011年6月に行われた最新インタビューのオリジナル収録した 文庫版は、 こちら )  97年から09年までに行われたインタビュー集。日本のほかアメリカ、中国、ドイツ、フランスなど、世界の編集者や作家から直接受けたインタビュー、およびメールでのやりとりを一冊にまとめたもの。    私だけかもしれないけど、文章にかかわる仕事をしている人であれば、とてもしっくりくる内容ばかりだと思う。書くことに至った経緯、なぜ肉体を鍛えるのか、長編を書くにあたって必要なもの、海外での生活で得たもの、など、村上春樹の本を長らく読んでいる人ほど、うんうんと頷く、そしてそういうことだったのか、とヒザを打つ内容が綴られている。  彼は、いわゆる夜の付き合いをほとんどしない。業界の人々や同業者とも、つるまない。規則正しい生活を送る。そして、カラダを鍛える(主に走ること)。それだけではなく、さらに作家に必要なものとして、「健全な肉体に宿る不健全な魂」を挙げている。それは、彼が考える、長編を書くにあたって必要な要素、という。健全な魂では、文章の中身が健全になりすぎる。不健全な魂があってこそ、心の闇を描ける、ということ、ふむふむ。  いわゆる(使いたくない言葉だが)クリエイターと言われる制作の人にとって、朝までお酒を飲んで朝帰りしたり、大勢で宴会をしたり、ということは、まあ普通だったりする。もちろん作家とはちがい、広告制作などは集団でモノづくりを行うので、そもそも別物でもあるのだが、個人的には村上春樹の考え方、私は賛同。  好きなジャズからの教訓が3つあり、小説に応用しているという。それは、リズム、ハーモニー、そしてインプロヴィゼーション(即興)。確かに、文章はリズムが大切、さらに内容が調和しているか、そして勢いでががーっと書き綴る即興性があってこそ、読者も引き込まれる。  さらにクラシックについて。翻訳について触れているインタビューでは、柴田元幸の翻訳を「バッハの音楽に似ている」と表現する。シンメトリカルというか、どこかで数学的というか。不思議な世界を生み出すけれど、とても理性的(褒め言葉)。でも彼は、物事...

靖国通りにある松岡九段ビルと建築家・内藤廣さん。

今朝は、ものすごい悪天候だった。九段下駅を出て、靖国通りをつらつらと市ヶ谷方面へ。武道館前のあたりは、いちょうのじゅうたんがとてもキレイ! お天気は悪いけど、寒すぎず、過ごしやすく、さらにキレイだなあと思いながら坂道を登りきったところのビル、松岡九段ビルが見えてきた。ここ、 建築家・内藤廣さん のオフィスがはいっているらしい。 一見、普通のビルですが、ずいぶん古くからあるものを、外装パネルで囲ってしまっているそうです。かつての姿は、こんな感じ。 昭和4年建築、当時は「松葉館」と呼ばれていたとか。設計は、横河工務所。現在、窓の位置やサイズなど、一風変わっていますよね。裏側やパネルのすき間から、かつての様子が、チラっと見えるらしいので、今度周辺を見てみようと思う。