以前、とあるテレビ局の見学者向けパンフレットを制作した際のこと。野球中継担当のディレクターに、お話をお聞きしした。(正確には、聞いた内容をまとめた)
野球をはじめとした生中継というものは、ノンフィクションじゃないということ。なにかの意図のもと、中継されている。カメラは数台ある、その中でどのカメラに切り替えれば、中継を見ている人へ、ストーリーを投げかけられるか。この場面では、だれを主役にするべきか。それによって、視聴者は感情を移入してくれるか。ドラマ性は、そこにあるか。マラソンや駅伝も、然り。サッカー中継も、もちろん。
誰かが書く、撮影する、切り替えの指示をする。そこに、ノンフィクションは成立しない、ということか。じゃあ、ノンフィクションって、なんだろう。どういうものをもって、ノンフィクションというのか。フィクションとノンフィクションでは、ノンフィクションのほうがすばらしいのか。そんなことを考えていたら、なんだかとてもイヤに気分になってきた。
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