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10数年ぶりに音楽と

ずっと前に、大手輸入レコードCDストアの地方店でアルバイトをしていた。連日、雑多な音楽に包まれ、それはそれはとても幸せな毎日。周囲のスタッフは当然音楽に詳しく、質問するとなんでも答えてくれるし、なにより音楽に対して深い愛情がある人たちばかりで、その愛がひしひし伝わってくる。愛情を持ちながらそれを仕事にすることって、なんてステキなんだろう、といつも感じていた。さらに、店長がすごい。ビートルズマニアなのだが、どんな音楽に対しても悪く言わない。ストーンズもエアロスミスも、オフコースもなんでもすべてオッケー。すべてを受け入れるって、哲学的ですてきだなぁ、かっこいいなぁって。
その後、アルバイトは辞め本当にやりたい仕事に向けて準備を始めたのだが、それと時同じくして少しづつ音楽やレコード店とは疎遠になっていった。自分の興味や気持ちが、すっかり仕事モードになったというより、心の余裕がなくなったともいえるかも。
その後もろもろとあり、「お母さんといっしょ」なども経て、いままた音楽へ戻ってきている。きっかけは、電車通勤。通勤時間に読書と音楽。それからは、もう「失われた10数年」を取り戻すかのように、あれこれ何でも聴きまくっている。かつてであれば絶対聴かなかったような音楽も、もう空で歌えるほど聞き込んでいる。仕事のときはこれ、掃除洗濯のときは、これ。などなど、楽しみ方はさまざま。音楽がある生活は、いいもの。走るときも聞きながら。音楽で「あーこの曲よく聴いてたときは、こんなことやってた」とか「この人のことをよく考えてた」なども。今となれば、そんなことも思い出される。

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