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3月, 2013の投稿を表示しています

「やさしさは愛じゃない」谷川俊太郎×荒木経惟

読んだ。というか、見た。という読後感。詳細改めて。

ggg永井一正・G8平野敬子・LIXIL集落が育てる設計図

このところ、予定がたたない生活をしていて、観に行きたいと思っていた展覧会などがすでに終了していたり、あと数日で終わりという状況だった。 少し時間をなんとか作ったので、かけこみで銀座へ。 ggg 永井一正ポスター展 永井一正 さんは、日本デザインセンターの創立された方のおひとり。動物をモチーフにしたポスターは、よく目にすると思う。繊細、あっと驚かす、へぇーと思うレイアウト。じーっとつい見てしまうポスター130点ほどが展示されていた。グラフィックデザイナーなのだが、普通のデザイナーとはぜんぜん違うと思う。なんだろう、絵描きでもなくて、デザイナーでもなくて。でも両方を備えていて。想像がふくらむ描写と、ユーモアと。ひとつの平面から受け取れる情報量が、ぜんぜん違う。 ggg から新橋のG8へ。 平野敬子展「Vision and Realization」 グラフィックデザイナー亀倉雄策氏の業績をたたえて創設された賞を受賞し、その受賞作展。受賞作品は、東京国立近代美術館60周年の周年事業関連制作物。 展示物は、主にDM、インビテーション。いろいろあった制作物から、DMに絞ったのかな。いささか拍子抜け。迷路のようになっていた、展示テーブルはおもしろかったけど、もっといろいろなものが展示されていると思ったのに、残念。 京橋まで歩いて、LIXILギャラリーへ。 「 集落が育てる設計図 アフリカ・インドネシアの住まい展 」 模型がたくさんあって、おもしろかった。これはすごい。アフリカの部族の生活、土による家。土、か。そしてインドネシアは、木の住まい。もろ、木だらけ。その中で、現代の生活が営まれている。すごいことだと思う。普通に暮らせるわけだから。もちろん、奴隷制度から逃れるための家のつくりだったり、民族的な特徴があるのだけど、本物が見てみたい。おすすめです、この展示。 書籍 も出ていて、これ欲しかった。改めてこんど手に入れたい。シリーズのデザインは、祖父江さん。おもろいデザインしています。DMもいいかんじ。 京橋から、新丸ビルのある丸の内へ、てくてく。この日はずっと歩きっぱなしだった。途中、東京駅の前がこんなことになっていた。記念写真をとるおねえちゃんたちが、キラキラまぶしかった。

絵文字でごまかさない

年頭に決めたこと。とても、小さな、ちっぽけすぎること。それは、 (笑)と ♪ などは使わない ということ。 ちなみに、(T_T) などの記号による顔表現は、年に1回なら許す。(ってだれが) 本当に、ささいなことです。仕事で文章を書いています、それ以外に仕事先や知人への連絡で、メールは1日何本も書きます。そこで、キチンとした文章、伝わる内容を書いているだろうか、という反省がありました。これまでも私は、絵文字や♪みたいなものはあまり使っていません。ただ、(笑)はたまに使っていた。そこ!その記号で、なにかごまかしてない? あいまいにしてないだろうか?わたし。 このような文字を使うことで、自分のダメな文章力から逃げていないだろうか、と思っていたのです。絵文字みたいなものに頼らずに、伝わる文章を書いてみろ! ということ。それを、この年頭に決めたのでした。

『リトル』山本高史 ボクキキイッパツも

コピーライター・山本高史さんの著作『リトル』 (PHP出版)、読み終わった。 山本高史 さん。 大活躍している、最も有名なコピーライターのひとりです。そして、私が最もヒザを打つコピーを書いている方のひとり。その山本さんが、書籍を上梓。PHP出版主催「ありがとう大賞」を受賞されました。 わんこを飼い始めたいきさつから始まり、おわかれまでを、家族の談話やエピソードを交えて綴っている。おそらく、ご自分の経験なども反映しているのかな、と。 動物を飼ったことのある方なならわかるだろう、おうちの中での担当についてをはじめ、お母さんの私は感情移入しながら読んでいた。そうそう、結局お母さんがお世話担当になるわけよ。 文章うまいなあ、うるうるするもんか!と思っていたのに、結局ひっかかってしまった、うるうるしてしまった。くやしい。。 PHP出版主催「ありがとう大賞」受賞作 。 ところで山本さん。 このような本 (というかブログを書籍化)も出されています。『ボク キキイッパツ』。すべて読んでいないのですが、けっこうディーブ。広告の仕事をされながら、コツコツ書き綴っていたのですね。

早朝の東京ドーム photolog 3/30/2013

今度は活版の名刺(4)

いよいよ名刺のピックアップ。行って来ました、湊にある 弘陽 へ。 紙質4種類+スペシャルなおまけ2枚。人間国宝作の紙で刷ったものと、金バージョンをサプライズでいただいた。うれしいなあ。 広告や書籍の仕事をいろいろされている印刷屋さんなので、お話を聞くだけでもとても楽しい。つい長居をしてしまって、きょうもお仕事の邪魔をしてしまったかもしれない。ごめんなさい。 ちょっとだけ、弘陽さんを紹介。この雑誌、先月デザイナーさんとやりとりして、一部分活版を採用したというものだそうです。ページの見出し部分を活版でつくり、レイアウトされたものが、グレー地の部分。清刷りを、刷り上がりの冊子に、重ねています。 リクルート発行の雑誌「都心に住む」の特集ページ。デザインは、「アルネ」などを手がけていた細山田さん。 活版印刷にとても愛情がある、お話が面白い三木さん。兵庫出身のやわらかい関西弁の方です。 若いデザイナーさんは、すでにデジタルでの文字組が普通になってしまっていると思うので、活版を部分的に使ったデザインって、あまりピンとこないのではないかと思います。でも、単にMacなどで組んだものよりあたたかみがあって、不規則なばらつきも、それがほっとするような、それが活版印刷のいいところ。たとえば、文字のつぶれなどがまた趣きがある活版で組んだものを、部分的に使ってみるとか、ちょっとした工夫、してみたらどうでしょうね? 試しに。ぜひ。 さて、この名刺を持って、営業営業。すぐ足りなくなって、また印刷をお願いするぐらいにならなくちゃ。 活版印刷 弘陽 東京都中央区湊2-7-5 電話 03-3553-1750 営業時間 9:30〜17:30 JR、日比谷線「八丁堀駅」および有楽町線「新富町」駅」より徒歩7分。  (日比谷線「八丁堀駅」からは銀座寄り改札口を出て、A2出口から

メモ:アカデミックライティング

小熊さんの研究室のサイトより。 人文社会科学系の研究論文の書き方とは。そもそも研究論文とレポートはどこがちがうか、テーマはどのように決めるか、中間発表の方法、文献の探し方、論文の構成など、たんなる「作文技術」とは異なる学術論文の書き方について。 ●斉藤孝『 増補 学術論文の技法 』(日本エディタースクール出版部) ●澤田昭夫『 論文のレトリック 』(講談社学術文庫) ●ウンベルト・エコ『 論文作法 』(而立書房)

今度は活版の名刺(3)

活版印刷屋さんへ名刺を依頼することになったことについては、「 今度は活版印刷の名刺(1) 」「 今度は活版印刷の名刺(2) 」をご参照。  そろそろ連絡あるかな?と思っていた矢先、活版印刷の弘陽・三木さんから文字校依頼の電話がありました。雨もあがったので、自転車でひとっ走り、湊へ。 入口です。看板がでていないのでわかりにくいのですが、郵便局のすぐそば。トビラに社名がちらっと貼ってあるだけ。 「これなんですよ」と出してくださった試し刷り。なんと、紙質4種類。すべてステキです。 左から ●ドイツ製「ヴィラージュ」:上品でまぶしい白。少し薄い紙質。 ●日本製「ハーフエアコルク」:ヘンプ、コットン。かなり黄色みがかっています。紙質厚めです。 ●日本製「GAファイルホワイト310Kg:薄い生成り。これも少し厚みのある紙質。 ●日本製「わたがみ雪」:薄い紙質で白。ウラがザラザラとした質感で、人によっては裏に刷る方もいるとか。 活版らしさが出ているもの、ハーフエアコルクが質感がよく出ていて、しっくりくるかな。 刷るところも、少し見学。下は、活版の版。私の名刺になる元です。 下は、刷るための機械。 三木さんが触れているハンドル部分を上下させて印字して、圧をかけます。 インクです。ヘラで丸い部分に薄く、下から上へ塗りつけます。 いよいよ、版をセット。 左のハンドルできゅっと圧をかけ、少しだけ押すことで活版ならではの味をだすのです。  刷りたてほやほやの名刺を見せてくださった。微妙にかすれていたりするのが、なんとも愛おしい。  三木さんは「いま、自動で活版印刷できるけど、自分としては手でいちまい一枚刷りたいと思っている。自動だったら、なんだかカチッと冷たい仕上がりに見えるし、最後の圧をかける加減を人がやることで、やさしい仕上がりになると、ぼくは思っているから」。  そうそう、私もそう思う。紙も1枚1枚台に手で置いていく。その微妙なズレも、楽しめそう。  この仕事が好きでされているんだろうなあ。お客さんが喜んでくれるのが、なにより、とニコニコしながらお話をされていた。  さらに

フライヤーの命、長いか短いか。

昨日行った世田谷文学館。もろもろもらってきたチラシ類を、整理した。ピンとくるものは残して、あとは(ごめんなさい)ゴミ箱へ。 残ったものが、この3枚。 長渕剛の奥サマとなった志穂美悦子特集。女性アクションスターって、そういえばいま、いないかも。いまでも十分おキレイな女性だと思うので、とてももったいない。今でも映画界から声がかかりそう。 「 最強ヒロイン 志穂美悦子 参上! 」3/16(土)〜5/10(金)@ラピュタ阿佐ヶ谷 ドキュメンタリー映画特集。普段あまり注目されにくいような、個性あふれる映像ばかり14本を上映。ドキュメンタリー出身の映像作家の方、特にいまいい活動をされていると個人的には思うので、この中のいくつか観に行きたい。 「 わたしの仕事、わたしの生き方 」@下高井戸シネマ 4/20(土)〜4/27(土) 日本映画界のニューウェーブを担った映画監督・増村保造と脚本家・白坂依志夫。この二人の仕事をフィーチャーした企画。チラシもなかなか個性的。 「 増村保造×白坂依志夫の仕事 」@ラピュタ阿佐ヶ谷 3/17(日)〜5/11(土) それぞれの映画館、とても工夫を凝らしてアイデアを発信している。集客するために、個性的なコンテンツで、人を集める。コンテンツ勝負、となるわけですね。 さらにそれを告知するのは、このチラシ。チラシも勝負、となる。ご近所の方は、ポスターなどを目にするだろうけど、美術館等に置かれているものを目にしていく方も、もちろんいるから、目立たなきゃいけない。内容がしょぼかったら、手にしてもすぐ捨てられる運命。イマイチは、命短し。内容×デザインが大事。ポイポイ捨てながら、改めて思った次第。

帰ってきた寺山修司@世田谷文学館へ

寺山修司が亡くなってから30年なんですね。行ってきました、芦花公園にある世田谷文学館へ。 帰ってきた寺山修司展 展示物は、中高生時代の俳句に始まり、晩年の手紙で親しい方に伝えていた近況まで、原稿展のような構成。 手書きの原稿が中心だったからだろうか、私があまりのめりこむほど傾倒していなかったからなのだろうか。私が作品に触れて来なかったからか、過去再確認以上のものが感じられなかった。 図録のようなもので振り返ってみるための展示、ととらえると、とてもわかりやすい。時系列で追っていた展示を、そのまま図録にして(はず、買わなかったのでわからない)見直すことで、作家の良さを再確認できる。 特に、知人にあてた手紙の数々が、とても興味深かった。お金を無心しているものが多かったので。当時は手紙、いまはメール。いい時代だったんだろうな。入院生活が長かったので、その時間を手紙や創作活動に活かしてよう。 時代は移り変わるし、かつての先端が現代で古典となる。特にいまは、なんでも消費される時代。去年のものがすぐに古くなる、消費スピードはますます早まっている。早熟で、若いときにデビューした寺山修司のような人は、いま、出にくい時代なのかも。消費されて使い捨てられてしまいそうだから。47歳でなくなったという若さには、驚いた。

ご近所 ささやか もう花見@浜町公園

 とてもいいお天気の土曜日、知人たちとお花見へ。前夜、打ち合わせが遅くまであり、さらに修正作業も朝までやっていたため、ほとんど寝てなかった。眠い、眠すぎる、この状態で料理できるのか、やるよ、やるとなったらやる、お花見だもの。しかし今年は、早いなあ。去年は4月に入ってから、浜町公園でやってたと思うし、寒さのあまりに早々に近所の知人宅へ逃げ込んだはず。  穴子ちらし、から揚げ、さつまいもの素揚げ、ちくわきゅうり、くだものいくつか、春雨サラダ、あとなんだっけ、もろもろ持参して、浜町公園へ。あぁあ眠い、眠すぎる、これでお酒飲んだらすぐ横になりそう、いびきかいて。  ご近所の美術評論家の友だち、ほどなく合流。私が勝手に名付けた 清洲橋の会 (リンクは去年の新年の集いの様子)のひとり。カレは薄着、私は厚着。仕方がない、眠いんだもの、いろいろと判断できない頭ですもの、そのままカンパイ。やわらくておいしいチャーシューを持参してくれた。おいしすぎる上手すぎる、もくもくと食べてしまった。ちなみに、もう一人の清洲橋の会の巨匠デザイナー、現在とある島在住のため(仕事で缶詰)、来られず。「酒とさかながうますぎるのが、欠点」というところにいるのだ。むー、うらやまし。  美術の話をあれこれしているうちに、ご近所パパさん+新中1女子+保育園新年中さんが合流。保育園の卒園式・お遊戯会が終わってノリノリの保育園児。いいね。昔からの仕事系友たちもやってきて、席についてかんぱいし、自己紹介。みんなほがらか、ニコニコとお食事お酒を楽しんでいた、よかった。お料理もたくさん持参してくれて、なんだか申し訳ないほど、山もりのお料理。  私といえば。眠いが知人たちとお話しているうちに、眠さもふっとび。写真もまったく撮らぬまましゃべりまくり。お開きのあとは、さくさくっと帰宅。家が近いと、ほんとラクチン。しかし。帰宅後記憶が、正直とんでしまっている。まったく覚えていない。。浜町公園は、こぢんまりといい公園だと再確認したのは、残っている。  何人もに声かけて、女の子多めなグループでワイワイ、そういうのはどうぞ夜の部の方々で。私が野暮で無粋な故、そのような席とは無縁。  花を愛でるなら、こぢんまりと2〜3人。そして昼間、ささやかに。夜桜見物ならば、名所ではない場所で大事な方

川俣正・東京インプログレスー隅田川からの眺め

川俣正・東京インプログレスー隅田川からの眺め 保育園のお散歩途中の子どもたちが、かくれんぼしていた。あそべる作品、すてき。2013年度解体予定。残念。このまま残してほしい。川俣さんのインタビューは、 こちら 。