今朝、洗濯物を干しながら、中島みゆきの「わかれうた」を流していた。改めて中島みゆきの歌詞のスゴさに、朝からうなっている。
これは、カバーバージョン。
草野マサムネ×平井堅 「わかれうた」
中島みゆきバージョンが見つからなかったということと、金曜日の朝、ラジオで作家・高橋源一郎がこのバージョンを流していたので、どこかにひっかかっていたのかもしれない。
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『わかれうた』
途(みち)にたおれて誰かの名を
呼びつづけたことがありますか
ひとごとに言うほどたそがれは
やさしい人好しじゃありません
〜〜
あなたは憂いを身につけて
うかれまちあたりで名をあげる
眠れない私はつれづれに
わかれうた今夜もくちずさむ
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最初から最後まで、すごい。
とにかく絵、というかそのシーンが浮かんでくるような歌詞。
以前見た美術家の会田誠さんのドキュメンタリー(DVD)
≒(ニアイコール)会田誠 ~無気力大陸~[DVD]
では、作品制作時に中島みゆきの曲を流していた(本当は、モー娘。を流したかったらしいが)。
さらに会田さん、自身の著書では「中島みゆきさんの勇気に学ぶところが多い」と記している。
カリコリせんとや生まれけむ (幻冬舎文庫)
この文庫の「中島みゆきさんの『はじめまして』」という部分です。
以前、歌人の穂村弘さん・作家の川上未映子さん・詩人の小池昌代さん、3人の座談会を聞いたときに、こんな話が出ていた。
椎名林檎は、たしかに面白いけど、本を読んできている印象を受けない(川上未映子さん談)。一方、中島みゆきは本をたくさん読んでいるような気がする。しかし、何に影響を受けたのか、どんな本を読んできたりしているのか、それがまったく、わからない。もし、誰かの影響を受けているのだとしても、それが見えてこない、わかりにくい。中島みゆきは、中島みゆきでしかない。と。
確かにそのとおりだと思う、誰にも似ていないし、これからも真似できない人だと思う。改めて歌詞を読んでみたくて、本を探した。
中島みゆき全歌集 (朝日文庫)
残念ながら、いまもう絶版なのかもしれない。図書館で借りてみよう、解説が谷川俊太郎さんだし。
会田さんのドキュメンタリーDVDは、これ。
≒(ニアイコール)会田誠 ~無気力大陸~[DVD]
会田さんの制作風景も見られるので、ご興味のある方はぜひ。
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