人前で、しかも散髪してもらっている状態で、泣くなんて。発端は、私が田舎へ戻る知人のデザイナーがいる、という話をしたことから。シャンプーしている時に話したのだが、かれこれ15年ぐらいの付き合いになるヘアデザイナーさん、「実は、こんなことを話すつもりはなかったけど」と、淡々と話し始めたわけです。
かれこれ40年以上の東京暮らし。女性ひとりの生活で、体調がここ数年すぐれない。もし倒れてしまったら、だれが見つけてくれるのだろう。家やお店に残ったものの片付けはどうすればいいのか、田舎に残した母のこと、自分の年令、この先の生活不安、などなど、たくさん抱えていることで、ウツな状態がここ何ヶ月も続いていたらしい。
終の住まいを考えたときに、東京でいいのだろうか。これまで、静岡や山梨など、知人が暮らしているところをお泊りしたりして見てきたが、ピンと来ない。もう自分が生まれ育ったところしかないのかもしれない、と。
それ、とてもわかる気がする。私と置かれている状況はちがうが、考えなければいけないことが、とてもかぶる。
何と声をかければいいのか。かぶる部分もたくさんあるし、あれこれ考えていたら、ぽろぽろ泣けてきた。
今年に入って、知人の死も続き、なんだかいろいろありすぎて、心の整理ができない。泣いていられないんだけど、落ち着かない状態で、いささかへこんでいる。
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