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そのコピーがない世界とそのコピーがある世界。何が変わりますか?


【2014年度TCC賞 審査方針決定!】

2014年度の、審査方針が決定しました。

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そのコピーがない世界と
そのコピーがある世界。
何が変わりますか?

うまいへたの技術以上に、「コピーが何を変えたか」を評価したい。
一見「誰にでも書けそう」と感じるコピーでも、そこに「コロンブスの卵」的発見があったならば応援したい。これが審査委員長である「わたし」の
審査方針です。
でも、しかし。審査委員の皆さま、これを参考にこそすれ、従っていただく必要はまったくありません!なぜって「いいコピーとは」の考え方は、ひとそれぞれ違って当たり前。「ヤオヨロズのコピー観・広告観がある」そこがこの仕事のいちばんの醍醐味じゃあないかと、わたしは常々感じています。
一次二次審査委員132人の「いいバラバラ」が、いい具合にひとつになって
「2014年のコピーってこうなんだ!」ができあがる。そんな審査にしたいと思います。

2014年TCC賞審査委員長 谷山雅計

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この言葉は谷山さんが日ごろ、自分自身がコピーを書き、その善し悪しを判断する際の基準でもあるそうだ。

「これは、師匠である大貫卓也さんの影響も大きいかもしれません。存在する意味のない言葉を嫌い、そのコピーがあることで人々や世の中にどれだけの変化をもたらすのか、ということをいつも突きつけられていたので」。
「ただし、方針で掲げている“世界”というのは、世の中全般を広く指しているわけではなく、仕事の着規模を問うているわけでもありません。例えば自分の家の近所や周囲の数十人であっても、そこにコピーや広告が存在することで、何かしらの変化がもたらされたのであれば、それも間違いなく“世界を変えている”ことにほかならない。そこに言葉のなしとげた足跡を見つけられるならば、どんなに小さな仕事でも応援したいと思います」。

「なぜなら、“いいコピーとは?”という考え方や解釈は人それぞれ。一つの判断基準で選ぶのは難しいはず。一次二次審査員合わせて132人の審査員がいますが、この方針を頭に入れた上で、一人ひとりの基準で選んでもらえば、結果として2014年のコピー像が見えてくるのではないでしょうか」




んー。そうですか。
いろいろ思うところはありますが。

今年も応募はできないよ。

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