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人生初の再検査、胸部CT撮影とホンマタカシのたのしい写真。


生まれて初めての、健診再検査。胸部CTなるものを撮るために、自転車で15分かかるか、かからないかの病院へ。


写真のこれはホテルとレジデンス側、病院はこの裏手というか銀座側にある。

さて、受付で手続きをして、放射線科へ。待ち時間に、持参した本「たのしい写真 よい子のための写真教室』ホンマタカシ著(平凡社)を熟読。その私の横を、ベッドに横たわって管をつけている方や、車いすの方がひんぱんに通っていく。久しぶりに大きな病院へきたので、つい、あ、と見てしまう、すいません。私は自転車に乗れている、歩いて受付まで来れる、まだそういう状態でない、健康であることのありがたさ。

ほどなく、担当の先生がいらっしゃって、問診というか少しの確認事項があった。
先生「痛いとか、そういう部位はありますか。」
私「まったくないです。健診で、胸部が白っぽくなっていたことも、1月末にインフルエンザにかかっていたことが原因かもしれないです。タバコはまったく吸いませんし、周りの人間も吸いません。最後の健診から3年経っていたので、念のためにCTとりましょう、ということになりまして。」
先生「わかりました。詳しく聞いておきたかったので、助かります」と。

つぎ、検査着に着替えます。


 こういうところで、ほぼ全裸。中はパンいち、上着だけをぱさっと来て、白い簡易スリッパをはき、放射線室へ向かったのだった。

さて、かまぼこ板のような撮影台に横になり、腕をぐいっと頭の上にして、「リラックスしてくださーい」。まな板のコイだ。グイングインと音がするマシンは、東芝製だ。かなり検査者側から目立つところにロゴが入っていた(なんでだろう)。カタチは、こういうマシンで、近未来っぽい仕様


この画像はおじさんだけど、イメージとしてはこんなかんじでスキャンされていく。どちらかというと、立っている女の人の装いが検査される側で、おじさんが係の人っぽい。で、カラダがドーナツ部分に吸い込まれていきながら、ドーナツ内部をグルグルと音をたててスキャンマシンが動き、スキャン終了後にカラダが出てくるみたいな。

ものの5分で検査が終了。すぐ着替えて、おしまい。ああ、写真撮りたかった。せっかくホンマタカシの写真教室の本を読んでいるときだったので、この状態、まさに「不自由な状態を積極的に採り入れた撮影」になるではないか。この状態で撮った画像なら、何風になるのだろう、内部から写真を撮ったら、どんな写り方になるだろう、などなど妄想していたのだ、とても残念。検査着もあまり着ないタイプのものなので、1枚くらい自分撮りしてもよかった、悔やまれる。

会計へいくと、検査費なんと6,000円! 手持ちの現金がなくなってしまった。行く前にあらかじめ費用を聞いておくべきだったと、反省。帰りに、本屋さんへ行こうと思っていたのになあ。ブックオフに予定変更して、おとなしく帰宅したのでした。

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