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フランシス・ベーコン展・東京オリンピック1964デザインプロジェクト展・齋藤陽道展へ


私が住む集合住宅はとても古く、おそらく築40年は経っている。なので、電気設備なども古いため、大幅な改修工事が行われることになった(みたい)。停電して、半日電気が使えないということに。

いまや、電気がないことによる支障は、本当に多い。震災の時に、停電によって困ってしまう状況、それはひしひし感じたのだけど、ここにきてほぼ半日、電話やコピー機、携帯の充電ができないとなると、仕事どうしよう、となったわけです。相変わらず弱い、まだまだです。。

で、MacbookAirとポケットwi−fiと、お弁当持参で、外へ向かいました。仕事の修正対応はおそらく夜の連絡だと思ったのですが、入稿日だし何があるかわからないので、資料を持参して、東京国立近代美術館へ。


竹橋を渡ると、こんな子がいるんですね。かわいい。外国人の男性も、何かとも撮影してました。

そして東近美に到着。まずは「フランシス・ベーコン展」。


その前に、昨年夏から設置されている「夏の家」@スタジオ・ムンバイを再訪。




相変わらず、気持ちのいい空間。ブランコに乗ってる方も、楽しそう。

ベーコン展は、26(日)までということもあり、とても盛況。没後アジア初の回顧展だそうで。個人的には、《スフィンクス》シリーズが好きです。ただ、展覧会のコピー「目撃せよ。体感せよ。記憶せよ。」は、正直どうなのかなあ、この展覧会の、ベーコンのことを言えていない気がする。いらないでしょ、コピー。絵が強いんだから、じゃましてる。

次は、コレクション展。サインを、服部一成さんが手がけていたので、それも楽しみのひとつだった。

「デザイナー服部一成さんの仕事」 その1 その2

文字もキレイ、展示物もすばらしい。ベーコンもいいけど、コレクションも充実した内容で、おもしろい。特に日本画。

コレクション展のあと、「眺めの良い部屋」があったので、そこからパチリと。 






文字通り眺めがいい、ばっちり。


これは、予備知識なしに行ったのだけど、とてもおもしろい展示だった。あんな方が、これをデザインしたのか、という驚きもいっぱい。たとえば、一部ですけど。

柳宗理 :トーチホルダー、聖火筒
杉浦康平:トーチホルダー用パッケージ
田中一光:タッグ(荷札)
勝井三雄:駐車ステッカー
原弘  :IDカード
など。

あと
書体:欧文書体=粟津潔、和文=勝井三雄
オリンピック東京大会参加記念メダル:表=岡本太郎、裏=田中一光

シンボルマークの制作は、もちろん亀倉雄策。締切日の11時にかかってきた電話で思い出して、そこから2時間後に提出した話や、ポスターの撮影の裏話など、びっくりするような話も紹介されていた。

オリンピックというビッグイベントが開催されることは、交通などのインフラ整備に向かうと同時に、各種産業、デザイン業界の活性化にもなるわけですね。もし今度、東京でオリンピックが開催されることになったら、どなたがシンボルマークを手がけ、指揮をされるのかなあ、など考えながら見てまわったのでした。

お昼用にお弁当を持参していたので、「夏の家」でいただいた。まわりには、建築の勉強をしていると思われる学生さんがいっぱい。




ワタリウム裏にある、青山ゼロセンターで行われている、齋藤陽道写真展「せかいさがし」へ。齋藤さんは、このような方。ほぼ日で紹介されています。打ち合わせは、筆談で行う方です。

耳の聞こえない写真家は、いかにして写真を撮るのか。

青山ゼロセンターとは、坂口恭平さんがワタリウムで展覧会を行った際、長らく空き家だった家を借り受け、改装して第二会場にした場所。
改装中の様子は、このブログのしたのほうに紹介されています

写真展の会場入口は、イルカが目印でした。


よくある展覧会とのちがいは、説明がとてもていねい。入口前には、このように詳細が書かれた会場の様子。障害を持たれた方も入りやすく、見やすく、という気配りなのでしょう。


来ている人は、赤ちゃん連れの方や、目の見えない方もいらっしゃっていた。目の見えない方には、係の方が写真の様子をことばで説明していた。


とてものんびりした空間、まるでとなりの家にお茶飲みにきたような、そんな空間だった。押入れに写真を展示していたり。夜になるとおそらくまた違った印象になるのだろうな。

停電によって、最近行けていなかった展覧会へ行けたから、それもラッキーだったのかも。帰宅したら、修正作業ごそっとあったので、タイミング的にもラッキーということかな。そんな一日でした。

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