これらの写真は、弟が「おもしろいのをみっけた」とアップしてくれたもの。私の田舎の昭和・明治・大正時代の画像で、町の商工会制作によるカレンダーらしい。私が住んでいた町は、太平洋に面したとても小さな港町。襟裳岬につながる道路は、生まれた頃からずっと工事続きだった。沿岸には、バラックともいえるような小さな家が並んでいる。それらは、夏しか使わない昆布漁の方々の倉庫を兼ねた季節住居のようなもの。小学生のとき、ひと夏だけ昆布漁のアルバイトをしたのだが、お風呂は五右衛門風呂だったのを憶えている。
写真を見る限り、女性も男性もとても楽しそう。そして、生き生きとしている。それは、時代のせいなのかそれとも、写真が珍しいものなので、とびきりの装いでにっこりしているのか。いま、こんなすてきな写真、撮れるだろうか。不機嫌な表情の人が多いいま、こんなにぴかぴかした、チャーミングな表情の人を探すことが大変な気もする。ある意味、いい時代だったのかもしれない。
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