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特別講義・映像メディア論@多摩美術大学、講師はガリアーノ氏。


というわけで、行ってきました京王線橋本駅からバスに乗り、多摩美術大学八王子キャンパスへ。




この授業は普段、音楽家で多摩美術大学映像メディア論の准教授、ヲノサトル先生が行なっているのですが、この日は特別講師として、電通第5CR局のCD、阿部光史(ガリアーノ)さんが講義するというもので、私はこっそりともぐってきたのです。

私はちょっと遅れて現地へ。ホールへ入ると、ちょうど阿部さんのこれまでの仕事をまとめて紹介していたところ。それを、後ろのほうから学生に混じって見せてもらい、学生以上に楽しませてもらいました。現役の広告制作者が参加しても、目からウロコ、なるほど!とためになる話がたくさんちりばめられていました(ありがとう、あべさん)。

学生は、トクですよほんとに。阿部さんのような現役バリバリの方が、わざわざ学校へ来て今のナマの話が聞けるわけです。本来、有料でもここまで聞けるかどうか、という外部に漏れちゃまずいようなリアルな話もしてくれていたんですよ。こりゃスゴイ、私が学生やりたいほど。

もったいないから、 その時に話してくれた内容を出したくないのですが、ひとつだけ。映画や小説、音楽などなど、自分が面白いと思ったことを、面白いだけにとどめずに、「じゃあなぜ自分は面白いと思ったか」。それを整理するようにしよう、と学生に向けてメッセージを送っていました。そのとおり。それがまちがっていても、いいと私は思います。掘り下げて、原因や理由を考えることは、トレーニングになります。どんな仕事をする方にとっても同じだと思う。

私も改めて、それを日々のトレーニングにしたいと思ったのでした。
あべさん、ヲノさん、ありがとうございました!


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