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2月, 2013の投稿を表示しています

本日リリースの仕事

 今日、プレスリリースが配信された、とあるメーカーの仕事に関わっている。ネットでの評判は、ほぼ予想していたとおり。もともと人気もシェアもあったあるメーカーのブランドが、とあるメーカーに移籍、ひとつのカテゴリーの中で2ブランド展開しようとしている。無理があることは、広告制作側も十分認識済み。もっと言えば、中の方々は、もっとその差異について議論もなされているし、見通しについての推測もしている。  個人的には、この先の展開はどうなっていくかは予測もしているので、現状のいろいろな評判は、あまり気にしていない。メーカーも、ぽかんとしているような方々ではまったくない。最初から、テコ入れすべきと言っている方だっている。混沌としているわけだ。ましてこの時代、ユーザーの声をスルーするようなメーカーなど、ない。  1年後、果たしてどうなっているかは、ユーザーがいちばんわかっていると思っている。  こんなこと、本来書くべきじゃないと認識しているが。これほど、その件について触れる方が多いことに、いささか驚いた(私がいちばん認識が浅かったのかも)。私もその商品のいちユーザーなので、すばらしさは理解している。これほどたくさんの方に愛される商品を作り送り出した方は、なんてすごいのでしょう。改めて、尊敬する。拍手。同時に、その仕事に多少なりとも関わらててもらっていることに、深く感謝。

小熊英二×東浩紀対談@ゲンロンカフェ

小熊英二×東浩紀 対談(司会:磯部涼) 『2013年、どう“社会を変える”のか ~踊ってはいけない国で、踊り続けるために』  このお話を聞きに、行って来ました五反田へ。小熊さんと東さん、どんなことになるだろう?と興味津々。会場は、東さんが経営されている ゲンロンカフェ 。  これは、ビルのエレベーターホールのサイン。ナイス、五反田感。  室内は、こんなカンジ。  話は、とても多岐にわたって、いまここで書くことはできないが、在特会、反原発デモ、選挙、主観と客観、などなど、本当に引き出しの多いお二人。時間も大幅にオーバーして、22:30ごろまで話していた。  政治の歴史を研究している小熊さんと、東さん。事実を目の前にしたときに、形となってでてくるものが違う。歴史観の違いだろうか。東さんは、小熊さんとの違いを激しく感じたようだが、小熊さんはグラデーションで見ていて、世の中を俯瞰している、という印象。  また今度ゆっくり、整理する。

2/27/2013 photolog

おいしそうなアンソロジー カレーライス!!

 ひたすら、ぐつぐつ煮込んでおります、午前中から。今夜は 小熊さんと東さんの公開討論会 に出かけるので、あらかじめ下ごしらえ済みの牛すじを、晩ごはんのカレー用にひたすら煮込みつつ、せっせとコピーを書いている。  この牛すじ、けっこうツワモノでして。下処理済みなので、普通に煮込めばいいものと思っていたのだが、そんなことはぜんぜんない。かれこれ4時間煮込んでいるのに、透明部分がまだ固い。出かける前に味付けするので、それまでじっくり煮なければ。  先ほどふと、twitterに流れてきた新刊本、『 アンソロジー カレーライス!! 』(パルコ)。池波正太郎、伊丹十三、小津安二郎、向田邦子、中島らも、内田百閒、東海林さだお、山口瞳、よしもとばなななどが書いた、カレーライスに関するアンソロジー。それだけで、もう、おいしすぎる。カレーが食べたくなりそう。アンソロジーって、いろいろ食べられるコース料理のようで、楽しい。  さて、できあがりるまでには、まだまだ時間がかかりそうな、この牛すじカレー。圧力鍋で仕込めばよかった。すでに、玉ねぎはまったくカケラもない、じゃがいもと人参はとほんのすこしカケラがあるけど、まもなくカタチがなくなりそう。そして私のコピーも、エンドレス。なんとか、いいね、ごちそうさま!と言ってもらえるようなコピーで、カタチを残さねば。  

2/26/2013 photolog

〇〇させていただきます

 前から気になっていた、この言葉。へりくだった言葉。「〇〇させていただきました」という文章もよく見る。  いつからこのようなへりくだり言葉が、一般的になっているのか、どんな場合につかわれているのだろうか。  有名人が結婚する際に「〇〇さんと結婚させていただきます」だったか「婚約させていただきます」なのか、そのような言葉を発したのが、いま流通しているものの発端では、と書いている方がいた。  いずれにしても、一度調べさせていただきます。

神奈川で隅田川

 先日、TPAMで行った神奈川芸術劇場で見かけたポスターが、これ。思い立ったらすぐ行けるようなところだったら、観に行きたいのだが。  身近にこのような施設がある方は、とてもうらやましい。しかしなぜ、隅田川界隈で、このような演目を上演しないのだ?? 地元で演じてほしいところだわ。

今度は活版の名刺(1)

 活版で名刺を一度作ってみたいと思い、ずっと気になっていたのだった。私のまわりは、名刺なんてキンコーズでいいよ、とか、活版高いしやめといたら?とか、名刺で仕事こないってば、などなど、まったくもって口の悪い人ばかり。でも、一度やってみたかったのですよ。  で、重い腰をあげ、電話。まずは、比較的近所の印刷屋さんへ。  電話でざっくりと話をきき、紙質や書体のこともあるので、自転車で直接行ってみると、家族でやっているような印刷屋さん。おかあさんらしき方が、なにか書類を整理をされていた。  息子さんとお話をしてみた。紙は風合いのあるもののほうが、ぼこぼこ感がよく出る。イラレで組んだデータとアウトライン化したものをメールしてくれたら、2〜3日で仕上がる、とか。けっこう早い。値段も、まだ良心的。でも、そこの事務所、タバコくさい。しんどかったわ。  そして次に電話したのは、隅田川を越えてすぐのところにある 活版印刷屋 さん。 有限会社 弘陽 東京都中央区湊2-7-5 tel 03-3553-1750 活版専門らしい。ここの方は、高校で指導もされているそうだ。聞くと、紙代がかからないという、うれしいじゃないですか。特に指定がないなら、在庫している紙何種類かで刷ってくれるという。組版してくれるし、データ持ち込みにも対応していて、値段が変わらないという。ここにお願いしようかな。データを持ち込まなくていいのが、ラク。ただ、あとから増刷する場合はどうなるのか、聞き忘れてしまった。まあたぶん、できるでしょ。  依頼してから仕上がりまでは、1週間〜10日間程度。機械や活字がいっぱいの工房、うかがうのがとても楽しみ。来週、お天気のいい日に、自転車で行こう。 → 「 今度は活版の名刺(2) 」へ

2/22/2013 photolog

 

photolog 2/20/2013

戯曲「ZERO COST HOUSE ゼロコストハウス」岡田利規

  「群像」 2013年2月号 に掲載されている、 岡田利規さん による戯曲「 ZERO COST HOUSE ゼロコストハウス 」。 芝居を観た(2/13/2013のpost )のが先、戯曲はあとからそのシーンを思い出しながら、読み進めた。  岡田さんの戯曲は、ことばがとても多い。役者さんは舞台で、しゃべりまくる。口語調なので舞台ではもちろんするすると耳に入ってくるし、戯曲は読みやすい。言葉の人、なんだろうな。  ひとつの舞台のうえで、時間軸が2つ3つ、同時進行しているという構成。その時間軸でのやりとりも入りくみ、まるでパズル。  さらに、日本人役を外国人の方々が演じ、それはほぼ作家自体の自伝のようなストーリー。英語で話すセリフの日本語訳は、舞台の左右に縦書で出てくるので、日本人はその文字を目で追う。  頭がぐるぐると、そしてストレッチされていく不思議な体験。  このような、いくつもの時間軸を同時に短く進めていく展開の映画があった。私が少ない記憶の中で残っているのは、レイモンド・カーヴァーの短編を映像にしたロバート・アルトマン監督作品「 ショートカッツ 」。  日常を描いているのに、非日常。人と人との感覚のズレ、会話のやりとり。など、岡田さんの今回の世界観に触れて、すぐに思い出したのはこの映画だった。もちろん、ぜんぜん違うのだが、構成というか全体の枠組みのようなものが、近い気がした。  キーになったのは、(建てない)建築家の 坂口恭平 さん。岡田利規さんは、坂口恭平さんとの出会いがあったからこそ、この作品が仕上がったでしょう。  アメリカの作家・思想家・詩人でもあるヘンリー・デビッド・ソローの作品「 ウォールデン-森の生活 」と、坂口さんの「 0円ハウス 」「 TOKYO 0円ハウス 0円生活 」。これらが、岡田さんの311体験、過去と現在が対話しながら、何層にも重なっていく。  これまでとはちがう、岡田さんの世界が新しく開かれた気がする、そんな読後感。これまでの作品を、毎回観ているわけではないのだが、印象としては若い人たちのもやもやっとした心を、抽象的に舞台で表現(役者の身のこなしも含めて)していた感があった。今回は、私的な経験に基づいた内容。自分をさらけ出している(どこまでが本当の話

川端誠・作 絵本「風来坊」シリーズ

  川端誠さんの落語絵本シリーズ は、好きな絵本のひとつ。落語絵本シリーズはほとんど読んでしまい、他の野菜シリーズなどもだいたい読破。十二支シリーズなどもあるけど、キャラクターが立っているものでは、残りはこれくらいだったので、借りてみた。  主人公は、その名のとおり風来坊。木彫りにかけては天下一品のお坊さん。なので、中には木彫りの像がいろいろと出てくる。このシリーズの絶版になっている2冊を少しだけ以下に。  「 かえってきた風来坊 」  いくさ好きの殿様の宝、いくさの神様である武人像(ぶじんぞう)を、町の子どもたちが燃やしてしまったため、殿様は子どもたちを火あぶりにすると、おおさわぎ。  そこにあわられた風来坊が、武人像をまっぷたつにして、3日で百体彫ると宣言。子どもたちも心配するなか、そして3日後。。  これは、十一面観音菩薩というものでしょうか。私はあまり詳しくないのですが、おそらくそれ系のものですよね、きっと。  クライマックスは、本当に見事。  「 風来坊の子守歌がきこえる 」  風来坊は、火につつまれた村から、ひとり泣く小さな子どもを救います。いつかこの子の親が子どもを探す際、めじるしになるように、かわいくて(これがとてもせつない)母子像を彫り、子どもがいた場所に置いて小さな子を自分の手で育てることに。  男手ひとつで、救った子どもを育てる風来坊。読んでいて、じわっと涙ぐんでしまった。    続きは、借りるなどでぜひ読んでみてください。このシリーズ、男の子ならたぶん気に入るはず。お父さんも、読み聞かせするにはしっくりくるのでは。かなりおすすめ。  川端誠さんの絵が力強くて、キャラクターの風来坊はぶっきらぼうだけど魅力的。登場する彫り物も、細かい施しがされていて立派。  内容的に、どんでん返しもなく、大げさではない。キラキラとした派手さはないが、でも、ずしっとしんみり、じんわりと届く内容です。どちらかというと、大人に届くのかもしれない。  シリーズはおそらく5冊。いま入手可能なのは、以下の3冊。かな。 ◯「 風来坊 」 ◯「 風来坊 危機一髪 」 ◯「 さくらの里の風来坊 」  絶版となっているであろうと思われるものが、上記で紹介した写真の、

神谷バーと千葉市民ギャラリー・いなげの関係

 仕事で千葉エリアをいろいろ調べている。そこで見つけた、びっくりエピソード(というか、私はまったく知らなかった)。  神谷バーの創業者、 神谷伝兵衛氏 。牛久市のワイン醸造所・ シャトーカミヤ の創業者でもあります。この神谷伝兵衛氏が、大正7年に建てた別荘が、千葉の稲毛海岸にあります。いまその建物は、 千葉市民ギャラリー・いなげ として、活用されているのです。なんと、大正モダン。お手入れも行き届いた、とても雰囲気のある洋館です。国の登録有形文化財。昔のお金持ちは、スケールがちがいます。  ここで、大事なお客さまと重要な会議もしていたのでしょう。おいしいお酒も、ふんだんにいただけたのでしょうね。いいなあ。  でもなぜ、稲毛海岸? と不思議だったのですが、このエリアは避暑地だったのですね。こちらに詳しく記してありました。  このエリアには、富士山信仰の古社、 稲毛浅間(せんがん)神社 という有名な神社もあります。  さらには、文人や画家が訪れていた「 海気館 」という旅館もあったらしい。島崎藤村、森鴎外なども訪れ、田山花袋の小説の舞台にもなったところだとか。  んー、稲毛海岸、かなり文化人エリアだったわけですね、あなどれません。おそらく、今でもそのなごりはあるでしょう。いずれ、一度うかがってみたい。