電通”クリエイター母”の、超「達観」語録 男だろうが女だろうが、子供がいようがいまいが…… | ワーキングマザーサバイバル - 東洋経済オンライン
この記事、サバイバルでも、ママはウルトラマンでもなくて、フツーの働く母の姿、じゃないかな。イヤミじゃないですよ、ぜんぜん。おそらく、小さい子を育てながら働いているお母さんやお父さんは、ほぼ同じだから。
ただ。だんなさんとご自分のご両親にサポートしてもらいながら仕事ができる、という部分、それ、ものすごく心強いはず(つまり恵まれてる)。
小さい子のいる家族は、その子のお世話で体力も時間も手間もかかる。その合間をぬって、親は先を読みながら、自分の用事や仕事を済ませている。特に小さい子の場合、親が散髪へ行くのもほんとうに大変。行けないっつうの。そのために、シッターさんを頼めますか? よほど普段から収入があり、潤った生活をしていなければ、しにくいし。ネイルですか? 爪が伸びていたら、子どもの乾燥肌用塗り薬、かなり塗りにくいですって。
イヤでも優先しなければならないことが、山積み。だから、ちょっとでも子どもと離れて自分のことだけ考える時間が、大切になってくる。気持ちの切り替え、ふっと素に戻れる時間。◯◯ちゃん(くん)のママじゃなく、◯◯さん(改姓後)じゃなく、なにものでもない時間。24時間あるうちのとてもささいな時間に、救われる。子育てとは別の、仕事や自分の事を考える時間がないと、煮詰まってしまい、子どもに当たり散らしまうこともあるわけだから。
女性のライフスタイルは、おおまかにこのように分けられる。
●独自時代:自分のことだけ考えていられる
●結婚して子どもがいない時代:それぞれの時間だけで解決できる
●既婚・妊娠時期:親になる心構えの時間、二人でいられるのは今だけ
●既婚・出産後の時代:ライフワークバランスといわれるところ。将来この層が減るわけよね。自分後回し時代、子どもが小さいうちはどっぷり仕事できぬ
大きく変わるのは、当然出産後。子どもが小さいうちは、仕事以外の時間はすべて、家自分以外ための時間。それは、たからみると当然だから、数字に換算できるわけではない。ものすごく時間を費やしているし、少し子どもが大きくなってきたら、生意気になれば、口ごたえ文句、もろもろでヘトヘトに。達成感もないし、ゴールもわからない。(幼稚園・小学校・中学校受験がは、親の達成感を得るためじゃないかと私は思う)。
だから、矢野顕子の曲「いいこいいこ(GOOD GIRL)」にヒザをぽんと打つ。子どもばっかり褒められて、お母さんも、たまに褒められたいのですよー。作詞は糸井さん。改めてすごい。
私はこのインタビュー記事で思ったのは、電通って会社は子育てしながら働き続ける女性にとって、いい環境じゃない、と、ライターさんや編集部の方が言いたかったのかな、ということ。つい、ウラ読みを。モーレツに働く女性をフィーチャーしているようで、実は先進的とは逆な会社、と広く知らせてしまったのでは。
授乳室や保育ルームを設けてもいいだろうし、制度としても働きながら育児する女性や男性に対して、子育てしやすい制度がもっと整ってもいい時代。
高齢化社会、晩婚化社会、しいては結婚しない方が増えている。働き方も様変わりしているのに、大きな会社や役所はそれに対応できない現状がある。
大手の有名広告代理店こそ、自宅勤務とか、フレキシブルな勤務形態を導入して、世間へ新しい働き方、斬新な採用などでアピールしてほしいし、カッコよく魅力的な姿、見せてほしいですよ。
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