銀座界隈に、急ぎ足で。まずは、パナソニック汐留ミュージアムで開催中の『二川幸夫・建築写真の原点 日本の民家 一九五五年』。
二川幸夫(ふたがわ ゆきお)さんは、ご自分の出版社を創設、建築雑誌「GA」などを出版されていた方。会期中の3月5日にお亡くなりになったばかり。
展示、とてもよかった。富豪の方の家より、質素な暮らしをしていた民家に、ぐっときた。そして、その家を撮影する二川さんの視線、その地で暮らす人々を尊重するというか、尊ぶような視線が感じられた。ソフトカバーの写真集も買ってしまった。ADは細谷巖氏(ライトパブリシティ)。堂々、という仕上がり感。細谷テイスト。
つぎ、資生堂ギャラリー。
「母と娘」「姉妹」をモチーフにした、2展の映像インスタレーション。おなかの大きな女性の姿を捉えた写真作品。この2つの展示構成。伝わりにくかった、わたしには。ささらなかった。作家が、まだ若い女性だから? 母と娘という関係性は、けっこう手垢のついたテーマのような気がするのでした。父と息子のほうが、新鮮じゃないかしらね。それも私が、女性だからかな。すみずみまで構築された、頭良さげな展示なのですけど。隠喩とかそれまでの作家の経緯を理解のうえ、成立する、ということなのかな。最近あわただしい私には、いささか理解するのが大変なインスタレーション、ということで。
gggは祝日、お休み。あらま。
荒木氏のアシスタントをされていた、野村さん。テイスト近い。
見終わったあと、ギャラリーの閉廊を聞いた。驚いた。展示もそうだけど、ユニークな作家サンのお話が聞けるところだったので、残念。
銀座ライオン裏手にあるニコンサロンでは、北島さんの展示。3.11後の東北を切り取ったもの。アンケートに答えたら、立派な冊子をいただいた。これは驚き、とてもよくできている冊子なので、とてもラッキー。
Remembrance 3.11
写真を見に行くと、よく思うのだけど。この写真家の方は、撮りたくてとってるのかなあ、と。
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