寺山修司が亡くなってから30年なんですね。行ってきました、芦花公園にある世田谷文学館へ。
帰ってきた寺山修司展
展示物は、中高生時代の俳句に始まり、晩年の手紙で親しい方に伝えていた近況まで、原稿展のような構成。
手書きの原稿が中心だったからだろうか、私があまりのめりこむほど傾倒していなかったからなのだろうか。私が作品に触れて来なかったからか、過去再確認以上のものが感じられなかった。
図録のようなもので振り返ってみるための展示、ととらえると、とてもわかりやすい。時系列で追っていた展示を、そのまま図録にして(はず、買わなかったのでわからない)見直すことで、作家の良さを再確認できる。
特に、知人にあてた手紙の数々が、とても興味深かった。お金を無心しているものが多かったので。当時は手紙、いまはメール。いい時代だったんだろうな。入院生活が長かったので、その時間を手紙や創作活動に活かしてよう。
時代は移り変わるし、かつての先端が現代で古典となる。特にいまは、なんでも消費される時代。去年のものがすぐに古くなる、消費スピードはますます早まっている。早熟で、若いときにデビューした寺山修司のような人は、いま、出にくい時代なのかも。消費されて使い捨てられてしまいそうだから。47歳でなくなったという若さには、驚いた。
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